2023/07/21
【Japan-Taiwan Butoh Dance Exchange 】2023年7月8日-9日
7月9日(日)のパフォーマンスプログラム後半~アフタートーク 撮影 志ん弥
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後半 1組目
南 阿豆×高原朝彦(10弦ギター)南さんの肉体、10弦ギター、舞台美術(胡嘉さんの書「一」)が生み出す即興空間。舞踏は背中や腕の表現だけでも伝わる力強さがあり、舞台は生き、生命の叫びが聞こえてくるような、何かが生まれる直前のような緊張感と生命力に満たされていました。
公演後のアフタートークでは胡嘉さんの「一」の書に込められた想い、南さんの舞踏の核となるご自身の体験、高原さんのお母様が書を書かれていたことたら書の魂のお話も伺うことができ、今回の公演でのお三方の出逢いと舞台に誕生した生命は、必然であったようにも感じられました。





後半 2組目
胡嘉(HU Chia)×五十嵐あさか(チェロ)舞踏と楽器、どちらが主役でもなく、伴奏でもなく、自然に一緒に会話して呼応しながら響き合いながら場が満ちていきました。
胡嘉さんの舞踏は禅の世界のような静けさ、祭りのような明るさ、観客に委ね自由な想像力を喚起する顔や指先までの全身の豊かな表情、そしてまた静けさの中に回帰していく。胡嘉さんの武道、書、舞踏を一貫する精神性はこの舞踏の誕生に立ち会っていた一人一人の心とも呼応していました。





終演後アフタートークアフタートークではさまざまなテーマ、問題意識が繋がっており、出演者一人一人の思い、各パフォーマンスに込められた思いについてのお話も。また、台湾の現状にも触れ、国際的な問題にも思いを馳せるきっかけになった等、舞踏や表現に直接携わる方だけでなく多くの方に大変有意義な内容になりました。ご参加いただいた方からは「自由に表現できる場があることの幸いと尊さを教えられ、戦いではなく、影響を与え合って理解し合える架け橋になるのが舞踏をはじめ、表現の使命なのかもしれない」と感じたというお言葉も頂きました。
このことは、今回の日本と台湾の交流企画で一番の核として伝わることを願っていたことであり、Walks projectの活動の理念でもあります。
本企画は台湾台北市で“フーチャ・シアター(滅劇場)”の芸術監督、台湾国際舞踏協会を主宰する舞踏家 胡嘉(Hu Chia)氏とWalks project大倉との数年来の交流が元にありました。この度7月に胡嘉氏が日本に来られるということから、この機会にぜひ日本と台湾の舞踏を通した交流を実現したい!!という想いでこの企画を開催しました。
とはいえ、どのような規模の企画公演であっても一人だけの力で全てを成し遂げるのは難しいことです。一人の頭で考えられることには限りがあります。しかし、信頼できる人達と共に創作していく過程で多くの困難も乗り越えることができました。私たちの心と表現の可能性は無限大に広がっていきました。
Walks project大倉は6月に台北市に行き、胡嘉氏と胡嘉氏を通してご縁を頂いた表現者の皆様と出会い、語り、共に公演とワークショップを行う交流の機会を頂きました。「何故、踊るのか。」について深く考えさせられる時間でした。
私達は現在の社会情勢下で多くの問題に直面しています。表現を通して一人一人が立ち止まることなく、生きる希望と一歩を踏み出す勇気が湧いて来たら良いなと思っています。ワークショップ、本公演、アフタートークを通して、皆さまと共有することができたことはこの上ない喜びでありました。
出演者の皆様、スタッフの皆様、この企画に関わってくださった全ての皆様、
ご来場頂き、新しく誕生した表現、生命の場に立ち合ってくださった皆様に心から感謝を申し上げます。
Walks project
大倉摩矢子
辻 たくや

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大倉摩矢子 Mayako Okura Official WEB
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制作:Walks project
https://sites.google.com/view/walks-project/%E6%AC%A1%E5%9B%9E%E5%85%AC%E6%BC%94
助成:
公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京[スタートアップ助成]